つくば市のJICA筑波にあるレストラン「NERICA(ネリカ)」は、世界各地の本格エスニック料理を、手頃な価格で楽しめるユニークな食スポットです。
JICAの国際研修で関係する多様な国々の料理を提供する背景はありつつも、最大の魅力は一般の誰もが気軽に現地に近い味を体験できること。
日替わり600円台ランチや、自由に使えるスパイスバー、エスニック食品の販売を通じて、食べることそのものが文化理解につながる──そんな新しい旅気分を味わえます。
この記事では、アクセスやメニューの楽しみ方、利用時の注意点まで、訪れる前に知っておきたいポイントを丁寧にまとめました。
筑波にある“世界を味わう食堂”:NERICAとは
茨城県つくば市、高野台にあるJICA筑波のレストラン「NERICA」は、国際協力機構(JICA)が行う研修・交流の現場に寄り添う食堂として運営されています。
JICAの活動で関係する多様な国々の食文化に対応できることが設計思想のひとつですが、そこにとどまらず、豊かな食体験を一般の来訪者にも味わってほしい、という意図で一般開放されています。
つまり、ここは単なる職員食堂ではなく、地域の人や観光客も利用できる“食を通じた国際交流の拠点”だと言えます。
海外の味を現地の感覚に近いかたちで提供することで、日本にいながら世界の食文化を理解するきっかけを作る場所でもあります。
日替わりランチで世界一周:600円台の衝撃コスパ
NERICAのランチ営業時間は12:00〜13:45(ラストオーダー13:30)。
毎日日替わりで3種類のセットメニューが出揃い、そのうち必ず1〜2品がアフリカ、南アジア、東南アジアなどの海外料理です。
これらのメニューは、JICAが研修員を送る国々、JICAに研修員が来る国、を中心に選ばれており、日本では珍しい郷土料理に出会えることも多いのが特徴です。
セットメニューの価格は、いまどき驚きの600〜650円程度です。
都市部ではまず見つからないこの金額で、本格的なエスニック料理が楽しめます。
量が大盛りというわけではないため、いくつかのメニューをシェアしたり、別のセットを2つ注文して食べ比べるのも楽しい選択です。
本格的な味付けの背景:理解を広げるための「本物の味」
NERICAの料理は“日本風に和らげたエスニック”ではなく、現地の味に近い本格的な調理がなされている点が魅力です。
そこには単なる風味の再現以上の理由があります。
JICAの取り組みの一環として、研修員たちが母国の味を感じられる場を提供すると同時に、日本人に対しても「その国の食文化や味わいを正しく伝えたい」という意図があります。
つまり、NERICAでの食事は味覚を通じた“文化理解の場”でもあります。
日本人にとっては辛すぎたり、香りが強すぎたりするメニューもありますが、スパイスや調理法、食材の組み合わせをそのまま体験することは、食べる人にとって現地を理解するための大きな一歩になります。
現地の人が満足する味を再現することで、料理が持つ歴史や暮らしの背景にも思いを馳せることができるでしょう。
スパイスバーで自由にカスタマイズ:自分だけの味を作る楽しさ
店内には世界各地のスパイスが並ぶスパイスバーがあり、好みに合わせて振りかけたり混ぜたりできます。
クミンやターメリック、カルダモン、チリフレークなどのスパイスを無料で自由に使い、辛さや香り、風味を自分好みに調整することが可能です。
スパイスの使い方を学びながら味変を楽しめるのは、ここならではの体験です。
小鉢や特別メニューも魅力的:150円〜の小鉢と季節フェア
日替わり単品小鉢は150〜300円と手ごろで、複数の小鉢を組み合わせて定食風に楽しむのもおすすめです。
また、土用の丑の日などの特別フェアでは鰻丼(約800円。2025年)などの季節限定メニューが登場することもあり、いつ訪れても新しい発見があるでしょう。
利用方法と予約の注意点:個人は気軽に、団体は事前連絡を
個人利用であれば予約は不要で、ランチタイムやディナータイム(18:00〜20:15、ラストオーダー20:00)に気軽に立ち寄れます。
一方、席数に限りがあるため、団体利用の場合は事前予約が必要です。学校や地域イベント、職場の国際交流プログラムなどで使う際は、早めに連絡を入れておきましょう。
エスニック食品の販売も:お気に入りの味を持ち帰れる
店内ではスパイスや調味料、エスニック食品の販売も行われています。
現地の味が気に入ったら、家でも再現できるように調味料や食材を購入できるのは嬉しいポイントです。
ちょっとしたお土産探しにも使えます。
アクセス:公共交通機関と車、どちらでも来やすいロケーション
住所はつくば市高野台3-6、JICA筑波けやき棟2階です。アクセス方法は以下の通り。
- つくばエクスプレス「つくば駅」から:つくバス南部シャトルで約30分、理化学研究所バス停下車、徒歩約7分(片道約300円)
- JR常磐線「牛久駅」から:関東鉄道バス(谷田部車庫行)で約25分、「高野台中央」下車、徒歩約10分(片道約380円)
- 車の場合:圏央道 つくば牛久ICから約10分。敷地内に30台以上の駐車場あり。ただし一般公開時やイベント時は混雑するため公共交通機関の利用がおすすめです。
バス停からの徒歩ルートは分かりやすく、JICAに訪れる研修員たちも普通に歩いている道なので、安心して向かえます。
スマートフォンの地図を見れば迷うことは無いと思いますが、このあたりで、アジアやアフリカから来たと思われる人がいたら、大概JICAに関係がある人なので、その人に尋ねてみても良いでしょう。
こんな人におすすめ:好奇心旺盛な食探検家へ
・エスニック料理を現地に近い味で食べてみたい方
・手頃な価格で世界の料理を試したい方
・食を通じて異文化理解や国際交流に触れてみたい方
これらに心当たりがあるなら、NERICAはぜひ訪れてほしい場所です。
気軽なランチ一回で、新しい発見や味の驚きが得られるはずです。
最後に:食べることは旅の入り口になる
NERICAでの食事は、単なる腹ごしらえ以上の価値があります。
現地の味を通じて、その国の暮らしや文化、調理の知恵に触れることができる点が最大の魅力です。
リーズナブルで本格的、そして誰でも利用できるこの場所は、つくばでの小さな“食の旅”にぴったりです。
つくばを訪れた際は、ぜひ一度NERICAの扉を開けてみてください。
