自転車を長く快適に乗り続けるために欠かせない「空気入れ」。いざ買おうとすると、多機能なものから安価なものまで幅広く、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。実は、長く愛用できる空気入れを選ぶポイントは、最新の機能よりも「構造の単純さ」と「頑丈さ」にあります。今回は、実体験から学んだ、壊れにくくメンテナンスしやすい手押しタイプ(フロアポンプ)の選び方について詳しく解説します。
余計な機能が付いていない手押しタイプの自転車用空気入れを選ぶ
長く使い続けるためには、故障の原因になりやすい複雑な機構を避けるのが賢明です。ブランドやデザイン、付加機能だけで選ばないようにしましょう。
補助タンク付き手押しタイプの自転車用空気入れは不要
補助タンクが付いているタイプでなくても、一般的なタイヤであれば問題なく空気を入れることができます。補助タンクがあればその分だけ部品点数が増え、故障(エア漏れなど)の可能性が高まりますし、価格も高くなりがちです。余計な機能は必要ありません。
「補助タンクがないと高圧まで入れるのが大変」と感じる方もいるかもしれませんが、その場合はタイヤに負担がかからない程度まで自分で入れ、仕上げに自転車店のコンプレッサーを借りるという方法もあります。
手押しタイプの自転車用空気入れにエアゲージは不要
本体にエアゲージ(圧力計)が内蔵されているモデルも多いですが、これも必須ではありません。もし正確な数値を知りたい場合は、別途単体のエアゲージを用意した方が便利です。そうすれば、外出先や旅先で別の空気入れを借りた際にも、自分のゲージで空気圧を確認できるからです。
ハンドルが頑丈な手押し式自転車用空気入れを選ぶ
意外と見落とされがちなのが、空気を押し込む「ハンドル」の強度です。手押し式は体重をかけて操作するため、ハンドルには大きな負荷がかかります。
安価な樹脂製ハンドルは、経年劣化で脆くなると使用中に突然折れてしまうことがあり、思わぬ怪我を招く恐れがあります。私自身、過去にハンドルが折れて危ない思いをした経験があり、その製品はハンドルの交換もできなかったため、そのまま処分せざるを得ませんでした。
ハンドルが金属製であるもの、あるいは内部に金属の芯が入っているものは非常に頑丈です。安全に、そして長く使うためにも、なるべく折れにくい素材や構造のものを選ぶ価値があります。
消耗品が容易に手に入る手押し式自転車用空気入れを選ぶ
空気入れのホースや、内部シリンダーにあるピストンのパッキンはゴム製です。これらは数年単位の時間が経過すると、どうしても劣化を避けられません。しかし、これらが劣化しただけで、本体ごと買い換えるのはもったいないことです。
ここで重要になるのが、数年後でも「交換用部品(ホースやパッキン)」が手に入るかどうかです。ゴム製品は事前にストックしておくと保管中に劣化してしまうため、必要になった時に都度購入するのが得策です。
標準的な規格を採用しており、長年多くのユーザーに愛用されている定番モデルであれば、将来的に部品が劣化しても修理して使い続けることができる可能性が高くなります。
まとめ
長く使える手押しタイプの自転車用空気入れは、壊れる可能性のある部品が極力付いておらず、ハンドルが頑丈で、交換用部品が何年か先にも容易に入手できる物です。こういったタイプは目新しさはありませんが、結果として最も長く愛用できます。
実体験に基づくアドバイス
- 購入前にハンドルを握ってみて、体重をかけても「しなり」や「不安感」がないか確認しましょう。
- 多機能モデルよりも、ホームセンターなどで長年定番として置かれているシンプルな構造の製品の方が、パッキンなどの予備パーツを入手しやすい傾向にあります。
- 「壊れたら買い換える」のではなく、「直して使う」ことを前提に、補修部品の有無を店員さんに確認してから購入するのがおすすめです。
